桜を見る度に頭をよぎるのが、染色家志村ふくみさんの言葉
「私は花の生命を頂いているわけですね。それを横取りするのだから、
織物の上に花が咲いて欲しい、咲かせねばならないという責任感が湧いてきて・・・
それでますます深入りするんですね」

桜の草木染めは花を使わない。花が咲く前の枝や樹皮から染める。
 桜はその時が来るまで、枝に色素を蓄えるからだ。
普段は地味でほかの樹に埋もれていて。
その実、ひっそり鮮かな色を一生懸命内側に蓄えている。

それを頂いているという気持ちで、物を作る。
なんと健気な自然とそれに向き合う誠実さ。
素敵な関係だと思う。